企画のリビングルーム
「つくられたバカ殿様」 −
徳川家重評伝
脳性小児麻痺に起因する構音障害を背負いながら、瞠目すべき事績を残した、江戸幕府の九代将軍・徳川家重。後世に至って、なぜ彼は「バカ殿様」だったと歪曲されてしまったのでしょうか?
そこには、現在なお根強く残っている「日本人」の特性が反映されていると、私は考えています。
本編では、家重の生涯を振り返ることによって、私たちを抑制している「呪縛」の本質を解き明かしていきたいと考えています。
はじめに
第一章 日本史を彩る「暴君」「暗君」「バカ殿」たち
第一節 なぜ「悪い君主」にされたのか?
第二節 実は「簒奪者の息子」だった武烈天皇
第三節 道鏡を「敬愛」していた称徳天皇
第四節 政争の巻き添えになった陽成天皇
第五節 運に見放された平宗盛
第六節 前代未聞のことをしてしまった北条義時(1)
第七節 前代未聞のことをしてしまった北条義時(2)
第八節 前代未聞のことをしてしまった北条義時(3)
第九節 琉球史の「三バカ」そろい踏み
第十節 強権政治が裏目に出た足利義教(1)
第十一節 強権政治が裏目に出た足利義教(2)
第十二節 強権政治が裏目に出た足利義教(3)
コラム 「宿老」とは?
...(何節かに分けて公開していきます)